こんなに面白い!作業療法士[OT]

こんなに面白い!作業療法士[OT]

一般的にはいまひとつ認知度が低いですが、その仕事はまさにリハビリの真髄!

脳機能から「生活」を支える
マニアックなOT

作業療法士という仕事は存在自体があまり知られていませんが、れっきとした国家資格を持つリハビリテーション職です。活躍領域は幅広く、病院のリハビリテーション科・高齢者施設全般・小児(こども)発達障害領域全般の施設・精神科領域全般の施設などなど・・・。しかし、そのマニアックさからいまひとつ名前が浸透せず、全国的にも作業療法士は不足しているのが現状です。ではなぜ作業療法士を知らないのか・・・。例えばみなさんはスポーツで膝を痛めた時はすぐに病院に行きますね。まず医師に診断され、看護師が何らかの処置をおこないます。痛めた箇所について後遺症が残らないようにリハビリテーションを施すのは大抵が理学療法士です。かたや作業療法士は脳の病気で手足の自由が利かなくなった時など、病気が重度の場合のリハビリテーションを担当していることが多いので、理学療法士に比べ作業療法士と接する機会が少ないからです。

脳機能から「生活を」支えるマニアックなOT

地域は作業療法士を求めている

日本作業療法士協会は、作業療法を「身体または精神に障害のある者、またはそれが予測される者に対して、その主体的な生活の獲得を図るため、諸機能の回復・維持および開発を促す作業活動を用いて行う治療・指導および援助を行うこと」と定義しています。全国的に成り手が少ないという現状ですが、私たちが暮らす道南地域でも作業療法士の人材不足が問題となっています。近年、リハビリテーションの現場も在宅医療が主流となり、身体の不自由な方や高齢者、精神障害者などが自宅にいながら治療を行うことが推奨されています。心身にハンデキャップのある方たちがそれぞれの住まう地域で共生するため、作業療法士は地域社会に必要とされている職業なのです。

作業療法の意味するもの

作業療法の意味するもの

作業療法士の基本となる考え方は、日常生活の行動について思い起こしてみると理解しやすいかもしれません。人間は朝起きてから夜眠るまでの間に、「着替え」、「洗面・入浴」、「トイレ」、「食事」、「余暇活動(遊び)」、「仕事」、人との交流など、社会生活をする上で大切な行動をしています。外で人に会うときには、上記のほかに「身だしなみ・お化粧」という行動もするでしょう。食事の際は箸やスプーンなども使用するでしょう。勉強の際はペンで字を書きますし、パソコンだって使うでしょう。これらのことを「応用動作」といいます。病気によって手足が障がいされると、こういった動作が行いにくくなったり、行えなくなったりします。その結果「社会との交流」が断たれてしまい、「家で引きこもり」がちになることが考えられます。そうならないよう、動きにくい手足で「応用動作」をどのように行うか、作業療法士は取り組んでいきます。このことは主に身体に障がいをもつ人々にあてはまることかと考えがちですが、精神科領域や老年期障害、発達障害(小児)の分野でもおなじです。人と会話をする、勉強をする、仕事に行くという生活行動は、すべて脳の意志決定が関与します。このため、作業療法では脳の働きや精神について専門的に学びます。そして、生活の大半を占める「応用動作」について患者さんがあるべき場所でその人らしく生活できる方法を身体的に、精神的側面からアプローチします。作業療法士は患者さんが「応用動作」を獲得することができるよう、「こころ」と「からだ」に科学的、心理学的に関わるため、「解剖生理学」、「脳科学」、「心理学」などを勉強します。

作業療法の科学的視点

作業療法士は基本的に理学療法士と基礎知識が同じであり、リハビリテーション全般を行います。作業療法の面白いところは日常生活の動作ができるよう、いろいろな道具や手段でリハビリテーションを行うところです。例えば肩を痛めて腕が挙げられない時に「腕が挙げられるよう」に訓練するのが理学療法なら、「腕が挙げられない時」にでも服が着られるように、歯が磨けるように、髪を整えられるように、さらには仕事ができるように、遊べるように人の生活活動を科学的に分析し、様々な道具を使って治療するのが作業療法です。

作業療法士の進路

創意工夫を凝らし、精神的・身体的側面からリハビリテーションを行う作業療法士は、そのクリエティブな発想を活かしながらさまざまな医療機関で働いています。グローバルな視野を持ちながら、地域医療のために活躍しているのです。

作業療法士の就職先

○総合病院 ○整形外科病院 ○脳神経外科病院 ○こどもの施設 ○訪問リハビリテーション施設
○介護老人保健施設 ○精神科病院 ○研究機関など

作業療法学科

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